A.安置される環境に合わせて、必ずしも北枕にしなくてもいいでしょう。

北枕とは釈尊(お釈迦様)入滅のときの「頭北面西(ずぼくめんさい)」といい、頭を北に顔を西に向け釈尊の入滅になった姿。その姿にならって、ご遺体は北枕に寝かせるというのが通説です。また埋葬のときは北方へ頭を向けるのが先祖への礼ともいわれています。

でも、すべての家庭がそのような住宅事情にあるわけではありません。家具の配置や部屋の向きによっては北枕にできない場合もあるでしょう。また、諸事情でご自宅に帰ることができず、斎場に安置するケースもあります。そういう場合は必ずしも北枕にしなくてもいいでしょう。