私は自分の葬式の会葬礼状を作っておきたいと思っています。友人の葬儀に行くたびに出来合の文に辟易しているからです。葬儀に出席した折の会葬礼状を見てみると「、」「。」がついていません。
A.ご自分で会葬礼状を用意されるならば、受け取る若い世代の人にあなたの思いが伝わりやすく、かつ率直な文章を(句読点をつけて)ご用意されると良いと思います。
会葬礼状もそうですが死亡広告をみても、文中に句読点が無い文章が多く見られます。これらを見ていると「葬儀で使用する文章には句読点はつけない」という約束事があるかのように思えます。
元来、日本語の文章には句読点は無く活字で印刷されるようになってから、読みやすくするためにつけられるようになったものです。 したがって筆で書かれる場合には、空間をつくるなどして句読点はつけないのが一般的でした。死亡広告も会葬礼状も、かしこまって筆で文章を書いた名残を留めているように思います。
しかし、筆で書いたものを写真にとり印刷するならともかく、活字で印刷するのですから、葬儀における文章でも句読点をつけたほうが読み手に親切なことは言うまでもありません。会葬礼状に使われる言葉にしても日常あまり目にしない難しい語が並んでいて、若い人だけでなく多くの人に正確な意味が伝わりにくいものとなっています。 葬儀という厳粛でかしこまらなくてはならないという心理が働いて、文章や言葉遣いが保守的になる傾向にあるように思います。 ご自分で会葬礼状を用意されるならば、受け取る若い世代の人にあなたの思いが伝わりやすく、かつ率直な文章を(句読点をつけて)ご用意されると良いと思います。