葬儀用語集
葬儀用語には、日頃聞きなれない言葉が多数ありますので、主な用語をご紹介いたします。
なお、宗派や地域によっては、該当しないものもありますので、ご了承下さい。
■ あ行 | 後飾り | 遺影 | 一膳飯 | 引導 | 御斎 | 御布施 | お盆 |
■ か行 | 会葬礼状 | 形見分け | 忌明 | 経帷子 | 欠礼はがき | 香典返し |
■ さ行 | 死化粧 | 死亡届 | 拾骨 | 出棺 | 出棺の挨拶 | 祥月命日 |
■ た行 | 荼毘 | 弔辞 | 弔問 | 通夜清め料理 | 友引 |
■ な行 | 新盆 | 納棺 | 納骨 |
■ は行 | 箸渡し | 彼岸 | 分骨 | 菩提寺 |
■ ま行 | 枕団子 | 末期の水 | 守り刀 | 命日 |
■ あ行
| 後飾り | 遺影 | 一膳飯 | 引導 | 御斎 | 御布施 | お盆 |
- 【後飾り】 あとかざり
火葬場から自宅に帰ってくる遺骨を安置する小祭壇の事。 - 【遺影】 いえい
故人の肖像のこと。葬儀の際には気に入った写真を引き伸ばし使う。以前は喪服に着せ替えることが多かったが、最近では故人らしさが偲べる自然なものが多い。 - 【一膳飯】 いちぜんめし
枕飾りとして供える、愛用の茶碗に山盛りにもったご飯のこと。宗派によっては愛用の箸を真ん中に立てることもあります。 - 【引導】 いんどう
仏弟子となった故人に現世への思いを諭す儀式のこと。宗派によって作法が違います。 - 【御斎】 おとき
僧侶の食事、法事など仏事をつとめた後の飲食をいう。 - 【御布施】 おふせ
一般的に寺院へのお礼と考えられている。お礼の言葉を添えて渡すが、
直接手渡さず小型のお盆などに乗せ僧侶にむけて差し出す。 - 【お盆】 おぼん
正式には盂蘭盆(うらぼん)といい、梵語で逆さ吊りを表す言葉。地獄に堕ちて苦しんでいる人を救いたいと言う願いで営まれる儀式。
釈迦の弟子の目蓮が地獄に堕ちた母親を救い出す為に僧侶に食事を振る舞い、供養したと言われる日が7月15日だったことが起源だといわれている。
■ か行
| 会葬礼状 | 形見分け | 忌明 | 経帷子 | 欠礼はがき | 香典返し |
- 【会葬礼状】 かいそうれいじょう
弔問客に対し、喪主が口頭で御礼のご挨拶ができない代わりに礼状にして配るもの。 - 【形見分け】 かたみわけ
故人が生前愛用した持ち物を記念として故人と縁の深かった方に贈る習わし。誰に贈る時も包装せず裸で渡すのがしきたり。 - 【忌明】 きあけ
死者をだした家族が一定期間喪に服した後、普通の生活に戻る事。
一般的には四十九日後、現実には勤めなどの関係から葬儀当日に初七日をして生物を食し精進落としをする様になっている。 - 【経帷子】 きょうかたびら
- 正式には反物をかってすぐ裁断し、肉親の女性数名で一緒になって縫う、糸じりは止めず返し針をせず玉結びにしない。
左前に着せるなどの風習があるが現在では葬儀社が用意している。 - 【欠礼はがき】 けつれいはがき
喪に服している人は、例年年賀状を差し上げている方に事前に喪中である旨をはがきで知らせる習慣。12月上旬には発送する。 - 【香典返し】 こうでんがえし
とどこおりなく葬儀を済ませ忌明け(四十九日後)を迎える事ができたお礼の気持ちを品物に託すという比較的近年の習慣。挨拶状を添えてお送りするのが一般的です。
■ さ行
| 死化粧 | 死亡届 | 拾骨 | 出棺 | 出棺の挨拶 | 祥月命日 |
- 【死化粧】 しにげしょう
死者の最後の身だしなみであり、女性は薄化粧を男性は髭をそるなどして美しく整える。 - 【死亡届】 しぼうとどけ
死亡診断書又は死体検案書を役所に届け、埋火葬許可書をもらう。 - 【拾骨】 しゅうこつ
喪主以下参列者が、故人の遺骨を拾い骨壺に納めること。 - 【出棺】 しゅっかん
故人を納めた霊柩車が出発すること。 - 【出棺の挨拶】 しゅっかんのあいさつ
火葬場への出発前に、喪主またはそれに代わる人、親戚代表、葬儀委員長などが参列者に対し感謝の意を表すこと。 - 【祥月命日】 しょうつきめいにち
1年以降の同月同日をいう。
■ た行
| 荼毘 | 弔辞 | 弔問 | 通夜清め料理 | 友引 |
- 【荼毘】 だび
火葬すること。 - 【弔辞】 ちょうじ
葬儀の際に、故人の知人・友人などの関係者が弔意をあらわして故人に捧げる文章。またその文章を読むこと。
「弔詞(ちょうし)」とも言う。 - 【弔問】 ちょうもん
葬儀にご参列されること、人のこと。 - 【通夜清め料理】 つやきよめりょうり
塩や酒で清めるという考えからでたもの、弔問客に酒で清めて頂くために、つまみなどを振る舞う習慣。 - 【友引】 ともびき
六曜の1つ。朝晩は吉、昼は凶とされる日。友を引くというので、葬儀を営むことを忌む俗信があるため、火葬場は基本的にお休みです。通夜を行うことはできます。
- 【新盆】 にいぼん
亡くなられて、初めて迎えるお盆のこと。 - 【納棺】 のうかん
ご遺体を棺に納めること。 - 【納骨】 のうこつ
仏式では忌明けの法要を済ませてから菩提寺や霊園に埋骨する。
この時火葬の時に受け取った埋葬許可証と認印が必要となります。
- 【箸渡し】 はしわたし
故人が三途の川を無事に渡れるように橋渡しをする意味。拾骨の際に二人一組で一対の箸で拾う。 - 【彼岸】 ひがん
雑節の1つ。春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた7日間のこと。また、この期間に行われる仏事(彼岸会)のこと。
元々は「煩悩を脱した悟りの境地」のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)と言うのに対して、向こう側の岸「彼岸」という。 - 【分骨】 ぶんこつ
遺骨の一部を分けて別の所へ納骨すること。 - 【菩提寺】 ぼだいじ
お付き合いのある寺院(檀家寺)のこと。
■ ま行
| 枕団子 | 末期の水 | 守り刀 | 命日 |
- 【枕団子】 まくらだんご
上新粉をこねてゆであげ6個盛り上げる。6個である由来は輪廻する6道を現すという仏教からの習慣。(外諸説有り) - 【末期の水】 まつごのみず
臨終間際に口を湿らせる水の事を言う。本人と血のつながりの濃い人から順にとっていく。
新しい筆か箸の先に脱脂綿を巻き付け白い糸でしばり水をふくませ唇を潤す。 - 【守り刀】 まもりがたな
遺体に掛けた布団の上に刃先を顔の方にむけて置く。魔除けの意味。 - 【命日】 めいにち
死亡した日と毎月の同じ日。